最近よく聞かれる質問があります。
「ふるさと納税とNISA、どっちを先に始めるべきですか?」って。
たしかに、どちらも「得をする制度」として注目されています。
SNSやYouTubeでも「NISAが熱い!」「ふるさと納税は絶対やるべき!」みたいな情報が溢れていますよね。
でも、僕はこう考えています。
まずは、ふるさと納税を“ほぼ満額”やってから。NISAはそのあとでいい。
なぜなら、「確実に得がある」ものを先にやるほうが、合理的だからです。
NISAは「増えるかもしれない」、ふるさと納税は「確実に返ってくる」
NISAはたしかに魅力的です。利益が非課税になるので、将来の資産形成には大きな味方になります。
でも冷静に考えてほしいんです。
NISAって「利益が出れば非課税」なだけで、「必ず利益が出るわけではない」んですよね。株や投資信託を買ったら下がることだって当然あります。
それに対して、ふるさと納税はどうでしょうか。
たとえば年収500万円くらいの方なら、だいたい6万円〜7万円くらいまで自己負担2,000円で返礼品がもらえることが多いです。
なぜこれがすごいのかというと、返礼品の仕入れ価格は総務省のルールで寄付額の3割以内と定められているからです。
つまり全国の自治体ができるだけ魅力的返礼品が映るように、「ギリギリ3割の価値」を最大限届けるべく、返礼品を厳選して用意してくれています。
その結果、2,000円の自己負担で、寄付額の30%相当の商品・サービスを確実に受け取れるという、極めて効率の良い制度になっています。
先ほどの年収の場合でも、2000円の自己負担で18000円相当の商品が返ってくるということです。
つまり投資効率で置き換えていえば“900%”のリターンとなります。
「未来の利益」より「今の価値」
もうひとつ、僕が大事にしている考えがあります。
未来の1万円より、今日の1万円のほうが価値が高い。
これは単なる好き嫌いではなく、経済合理性の話です。
将来のお金には「インフレ」や「機会コスト」「時間的価値の減衰」が作用するため、基本的には“今すぐ手元にあるお金”のほうが価値が高いと考えるのが経済学の前提です。
ふるさと納税の返礼品を受け取り、すぐに生活の質を上げられるという即効性は、想像以上に強力です。
ふるさと納税ができない人は、NISAも続かないかもしれない
ちょっと厳しいことを言うようですが…。
ふるさと納税の手続きを「めんどくさそう」と感じて手をつけられない人が、NISAの継続的な投資を本当に続けられるでしょうか?
ふるさと納税は、制度を理解して一度申し込めば、あとは返礼品が届いて完了です。
それでも動けない人が、投資の変動リスクやメンタルの浮き沈みを乗り越えて、10年・20年と資産形成を継続するのは…正直、ハードルが高いと思います。
まずは簡単で、確実に得があるふるさと納税を試してみる。
その経験が、次にNISAで資産運用を始める“助走”になると、僕は考えています。
NISAがダメだと言いたいわけではありません
もちろん、NISAを否定しているわけではありません。
むしろ、しっかり使いこなせれば非常に強力な資産形成ツールです。僕自身もNISA活用を提案するクライアントさんもいます。
でも、優先順位としてはこう思っています。
まずは確定リターンが得られる制度から始める。
それがふるさと納税であり、「得をする体験」をすることが、お金との付き合い方を前向きに変えるきっかけにもなるんです。
僕の考えに共感できた人へ
お金に関することは、価値観も判断基準も本当に人それぞれです。
たとえ夫婦だって完璧に一緒にはできません。
もちろん絶対的な正解なんてありませんし、タイミングや性格によって「合う制度」も変わってくると思います。
でも僕は、「ふるさと納税を満額使い切ってからNISAを考える」という順番が、最も合理的で、誰でも取り組みやすい一歩目だと思っています。
少しでも参考になったとか、「この考え方好きだな」と思っていただけたなら嬉しいです。
これからも一緒に、「お金に振り回されない生き方」を探っていきましょう。

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